インビザラインの治療期間はどのくらい?

インビザラインは透明なマウスピース型の歯の矯正装置です。インビザラインには多くのメリットがありますが、歯の矯正には時間がかかることを覚えておく必要があります。

今回はインビザラインの治療期間はどのくらい?についてご説明します。

インビザライン矯正にかかる期間


インビザライン矯正には通常、2年から3年程度の期間が必要です。短い場合には1年半程度で矯正が完了する場合もあります。

インビザライン矯正に時間がかかる理由は、マウスピースを使用して歯を移動させる際の移動距離がごくわずかであるためです。マウスピースは約10日から2週間ごとに交換されるため、歯を1mm動かすのに約2ヶ月かかります。

また、インビザライン矯正は矯正期間と保定期間の2つの期間から成り立っています。矯正期間ではマウスピースを装着して歯を移動させ、保定期間では歯の位置を固定します。一般的な目安として、矯正期間は1年から2年、保定期間は約1年程度とされています。

ただし、インビザライン矯正の期間は、治療内容や元々の歯並びの状態によって大きく異なります。動かす歯の本数や移動距離、部分矯正か全体矯正かなどによっても期間は異なります。また、個人の歯の反応にも差があるため、全員に一律に当てはまる期間ではないことに留意してください。

インビザライン矯正に期間がかかる具体的なケース


インビザライン矯正は患者様の歯の状態によっては期間が長くなるケースもあります。

具体的には、以下のケースは治療期間が長くなる可能性が多いです。

  • 抜歯をした場合
  • 叢生(そうせい)の場合

抜歯をした場合
矯正治療には、一部のケースでは抜歯が必要となることがあります。たとえば、顎が小さいのに歯が大きい場合などです。

顎のスペースには限りがあり、歯が大きいとスペースが不足してしまいます。その結果、歯が密着してしまい、不規則な歯並びとなる可能性があります。

抜歯を行うことでスペースが生まれ、等間隔で歯を配置することができます。しかし、抜歯により歯を動かす距離が増えるため、治療期間が長くなることがあります。
また、複数の歯の抜歯が必要な場合は、インビザライン矯正だけでは対応できない場合があります。その場合は、ワイヤー矯正と組み合わせて治療を進めることがあります。

叢生(そうせい)の場合
叢生とは、歯と顎の大きさのバランスが崩れ、歯が部分的に重なり合う状態を指します。

叢生部分は、元々の位置から大きくずれているため、元の位置に戻すのには時間がかかります。
また、叢生が顎が小さく歯が大きい場合など、歯を並べるためのスペースが不足する場合には、抜歯が必要になります。
このため、治療期間は長くなる傾向があります。

インビザライン矯正を期間内に終わらせる方法

インビザライン矯正を期間内に終わらせるためにはいくつか守っていただきたいことがあります。

  • マウスピースを装着する時間を守る
  • 定期検査を行う
  • 常に口内を清潔に保つ

マウスピースを装着する時間を守る
矯正期間内に治療を終了させるために最も重要なことは、マウスピースの装着時間を守ることです。

矯正期間中は、マウスピースを1日に22時間以上装着する必要があります。この期間は、初期の矯正シミュレーションで計算され、マウスピースの装着時間を徹底して守ることが前提となっています。

長時間マウスピースを外してしまったり、マウスピースを紛失して装着できない時間が増えると、歯が元の位置に戻ってしまい、治療期間が延びてしまいます。

マウスピースは自由に取り外すことができますが、「少しくらいなら大丈夫だろう」と気を緩めて装着時間を短くしてしまう人も多いです。しかし、食事と歯磨き以外の時間は常にマウスピースを装着する必要があります。自己管理を徹底し、期間内に矯正治療を完了させましょう。

定期検査を行う
定期検査をインビザライン矯正を期間内に完了させるためには、2ヶ月に1回の定期検査を欠かさずに受診することが重要です。

定期検査では、以下の項目を確認および調整します。

  • 正しい順番でマウスピースを使用しているか
  • 歯が予定通りに移動しているか
  • 歯と歯の間のスペースが適切かどうか
  • 虫歯や歯周病の進行がないか
  • マウスピースの微調整

定期検査は、矯正治療が計画通りに進んでいるかどうかを確認する重要なプロセスです。また、口の健康状態についても確認してもらえるため、2ヶ月に1度の受診を必ず行いましょう。

常に口内を清潔に保つ
矯正期間中は、歯磨きや歯間ブラシなどを使用して口内を常に清潔に保つことも非常に重要です。

もし矯正期間中に虫歯が進行してしまい、被せ物や詰め物の治療を行う必要があると、歯の形状が変わってしまう可能性があります。その結果、マウスピースが合わなくなり、再度作り直す必要が生じるかもしれません。

また、口内環境が悪化し、歯周病が進行すると、歯を支える骨を溶かす可能性もあります。

さらに、矯正による圧力が強すぎると歯が抜けてしまうこともあるため、スムーズな矯正を進めるためにも、清潔な口内環境を保つことが重要です。

まとめ


インビザライン矯正の期間は通常2年から3年程度です。
マウスピースは一度に歯を0.25mm程度しか動かせないため、数年にわたる治療が必要となります。

マウスピースの装着時間が短かったり、リファインメントが必要だったりすると、治療期間が延びることもあります。

期間内に治療を完了させるか、できるだけ短期間で治療を終わらせるためには、マウスピースの装着時間を厳守し、定期的な検診にも積極的に通うことが重要です。
計画通りに治療を進め、期間内に効果的な矯正を達成しましょう。

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